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アシスタント日記【木村】

今日はギャラリーにて搬入した作品の整理でした。オリジナルの作品を手にとって記録用の写真を撮るときはだいぶ緊張しました。この中の1枚に僕が高校生の頃に初めて見た青山さんの写真がありました。どういう経緯で出会ったのかは覚えていませんが、初めて見たきの衝撃はまだ忘れません。まさか、自分がこの作品に触れる日がくるとは思いませんでした。写真を見たときに「いい写真」、「きれいな写真」で終わらずに初めて「この写真は誰が撮った写真だろう」と撮った写真家がいったい誰なのか知りたくなった写真だったのも覚えています。当時は写真の知識も写真家も全く知らなくて、写真を見ても「いい」「面白い」「きれい」「明るい」「暗い」といったように形容詞一言で終わってしまう程度でした。

なぜ、その時にこの写真が印象的だったのか考えてみました。僕が見たものは(おそらく教室の)窓から女子高生がうなだれているような写真でした。写真は普段私達が見ている景色を平面的におさめます。その1枚に切り取ったフレームと切り取りきれなかった(あるいは意図的に切り取らなかった)景色の境界線を想像することができるから写真は面白いんだと思います。その写真は窓の先がどうなっているのか見えませんでした。女子高生の上半身しか写っていないのと、表情が見えないから想像力を掻き立てた部分もあるかと思います。でも、今考えてみると、それ以上に僕は窓枠の境界線がとても気になったんではないかと思います。
普段、僕らが両目で見ている立体的な景色を、片目で平面的に写す。境界線を意識させるような、そこを考えさせるような写真を撮ってみたいです。